4/15 ターゲット発見!


ぶ厚いモード水キターーーーーー(゜∀゜) ーーーーーー!!!


↑塩分検定講習会


↑食事風景。朝食(07:20)は和食、昼食(11:20)は肉中心の洋食、夕食(17:20)は魚中心の和食というのが定番です。0-4ワッチなどの希望者には夜食の提供も。

日付が変わり、経度10分ごとのXCTD観測をウォッチしていると、東経155度30分で最も厚くなったモード水が155度20分では消滅。急遽155度30分に引き返し、CTD測点を追加。寝てないワッチ外のメンバーの負担をさらに大きくしてしまいましたが、できたての厚い混合層の貴重な物理・化学・生物データがとれました!

前線通過で多少の荒天が予想されるため、昼前に155Eの測点を終えたのち、南に向かって退避。1度ほど下がって一晩ヒーブツーしました。ワッチ外のメンバーにはいい休息になったことでしょう。

4/16 観測再開


↑左手前は水蒸気観測用のGPSアンテナ(JAMSTEC)



明け方より北に向かって戻り、10時に測線に復帰してXCTD観測再開。夜の間は雨がかなり強く降っていましたが、12時に154EのCTD測点に着いた頃には晴れ上がってきました。これから明日の夕方までに残りのCTD測点4つを一気にやっつけてしまう予定です。

20日の10時に釧路港に入港予定でしたが、19日に荒天が予想されるため、少し早めに観測を終え、19日の夕方に釧路港に入ることになりました。釧路1泊が2泊に増えたので大喜びかと思いきや、みんな意外と冷静。釧路の情報があまりになく、「勝手丼」と「炉端焼」くらいしか思い浮かばないせいかもしれません。

航海3週間目に入り、研究者同士、すっかり打ち解けてきました。日常会話に上るのは、誰々が何したとか、何を言ったとか、誰々が何(食べ物)が嫌いとか、誰々の何(仕草)に萌えるとか、今日のお昼はどうだったとかいった、乗船メンバーに関する話と食べる話ばかり。花輪和一という人が書いた「刑務所の中」という漫画(面白くてお薦めです)があるのですが、その中で紹介される受刑者の話題と恐ろしいほどそっくりです。考えてみれば、我々も超閉鎖空間の中で労働に従事しているわけで、会話が似るのも当然かもしれません。

4/17 東西測線終了


↑ここまでの軌跡


↑記念撮影の準備




↑絶妙トークのK象研K杉氏は女性陣に大人気



西に向かいながら測点を1つずつ制覇。4月6日に横切った亜寒帯フロントを再び横切り、海面水温が6℃から2℃に低下しました。昨晩のC013測点では北風が吹いていて、気温も2℃に。6℃台の気温に慣れた身には辛く、皆凍えながら観測を行いました。

本日13時に西の端、151Eの測点に到着したものの、ミニ低気圧が急速に近づいており風速が増していることからCTD観測を断念。XCTDとゾンデを打って東西測線を終了しました。161Eから151Eまで経度10分ごとの高解像度観測を行い、できたてほやほやの「移行領域モード水」(中央モード水の親戚)を捉えることができました。今後の解析が非常に楽しみです。

これから釧路に向かう間、明日は好天、明後日はまた低気圧が来て荒天ということで、残された時間を少しでも有効に使うため、レグ2で予定していた観測を前倒しで実施することにしました。明日の朝いったん南に下がったのち、ゾンデとXCTDを打ちながら北上、さらに釧路近くでもう1つCTD測点を設け、有孔虫採取のためのVMPSネット観測を併せて行う計画です。

明日の夜は観測が入るため、航走中の今晩を利用して、食堂でレグ1の打ち上げを行いました。久々に全員で大盛り上がり。01時まで飲んだ後は、3研で2次会。朝まで中国語の勉強に励んだ人たちもいたとか。

4/18 雪















朝からゾンデとXCTDを行いながら北上、レグ1の最初に観測した高気圧性渦を、今度は南北方向に横断しました。昨晩の飲み疲れと寝不足からか、皆お疲れ気味で3研も静か。

21時最後の測点C015に到着。なんと雪。悪天候に悩まされ続けたレグ1の締めくくりにふさわしい天気です。気温0.5℃。でも風が弱く、あまり寒さを感じません。

02時に観測を一通り終え、これから04時半開始のVMPSネットまでしばし休憩。焼酎を一杯。

4/19 釧路入港










↑レグ1記念撮影


↑0−4


↑4−8


↑8−0


↑ワッチ外





明け方VMPSネット(鉛直開閉式多層プランクトン採集装置)を引いたあと測点を離脱、12時に釧路港内に入り、16時に着岸しました。釧路は気温1℃、ときおり小雪がちらつく天気です。

研究者はさっそく街へ。大人組はレグ1の間珍しく1度も刺身が出なかったため、寿司屋へ。学生組はフィッシャーマンズワーフでザンギ(唐揚げ)を食べまくったとか。帰りのコンビニで大人組と学生組が合流。レグ1の間デザートに出なかったアイスを貪り食う人多し。

4/20 釧路の休日


↑グライダー。翼の生えたアルゴフロートで、ある程度水平移動できます。



レグ1のみの研究者8名が下船し、代わってレグ2のみの研究者8名が乗船しました。アラフィフ3人組が登場。T北大のS賀先生はさっそく談話室のカラオケをチェック。

学生たちは朝から観光に。船では一部研究機材の積み下ろしと、レグ2で使うグライダーの通信テスト。

レグ2では、レグ1で2度訪れた釧路南東の高気圧性渦をさらに集中観測する予定ですが、明日は低気圧直撃で波高6mの予報。仕方なく、出港を1日延期して22日としました。

4/21 オフ













オフ2日目。私は昼間、電車に乗って釧路湿原を見てきました。さすが北海道、洋上に負けないくらい雄大です。学生の中には1人でバスに2時間乗り、阿寒湖に行ってきた子も。

釧路は午後から雨、夕方からは雪。入港中は食事表に○をつけない限り食事が出てこないので(そして○は常に付け忘れているので)、吹雪の中みんなで夕食を食べに街に出るはめに。帰る頃には風がかなり強まっており、今日出港しなくてよかったです。

アラフィフ3人組は2軒目を求めてさらに夜の街へ。明日10時の出港までには帰ってきますように。。


(4) 4月22日〜5月1日