アイスランド人に言わせると、レイキャビークは雨、霧、風、雪ばかりのろくでもない所らしいのだが、私が初めて訪れたこの日はきれいな青空の広がる穏やかな日であった。(これ以後レイキャビークで快晴を見たことはない。)ヒロ・ヤマガタの絵に出てきそうな町の中心の広場には、平日の昼間だというのに沢山の人が集まり、芝生の上やカフェでビールを楽しんでいた。私はてっきり祝日かと思い彼女たちに尋ねたところ、「今日は天気がいいから仕事はおしまい」とのこと。まあ今にして思えば、私がアイスランド人でも迷わずそうするであろう。(晴れてなくてもそうするであろう。)
アイスランドでは町に一軒の国営ストアでしか酒が買えない。Gull(グトゥル=goldの意)を初めとするアイスランドビールはどれも美味であったが、値段は日本より少し安いくらい。アルコール度数が上がると酒はバカ高になる。バーやディスコでもビールは日本以上に高いのだが、アイスランド人は賢明でそういった所でがぶ飲みはせず、みんなストアで買ったものを路上で飲んで騒いでいた。(お蔭で眠れなかった。)

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