みらい乗船記

観測設備 〜トライトンブイ〜

「みらい」の主要な任務は 赤道太平洋および中緯度西部太平洋に展開する 表面係留系「トライトンブイ」の保守にある言っても 過言ではなさそうです. 「トライトンブイ」に特化して設計された構造が各所に現れています.

トライトンブイの表面ブイ. ブイの上に気象観測塔(黄色い塔)を組んでいます. また下にはADCPやCTDが設置されます. また係留系には塩分・水温計(CT)を表層から中層にかけて 係留します. これらはただのロープではなく電送ケーブルで結ばれ, CTのデータは随時表面まで転送され, ADCP,CTD,気象データとともにARGOS衛星システムにより 陸上に転送されます.
「みらい」の巨大なAフレーム. トライトンブイを吊るときに固定できるよう設計されています.
後部甲板の様子(上段). シャッターが半開きになっているところが, 後部甲板に立って見ると際立って目立っている トライトンブイ格納庫(中段)の入り口. 甲板にはこのように最後部に至るレールがついています. また, 格納庫の下には第2甲板と第3甲板の中央部を占める 巨大なトライトンブイ倉庫(下段)があって エレベータでブイを上に運び出せるようになっています.
第三甲板にある係留ロープ倉庫. これだけでも海洋研倉庫の半分の広さはありそうです. 赤いリールに巻き付いているのは トライトンブイ係留用のロープ. この倉庫の壁際(写真左)にわれわれの回収物を 置かせてもらっています.
ロープ倉庫の荷運び用エレベータ. 上甲板・第二甲板・第三甲板を貫くエレベータで 重い物も一気に運ぶことができます.
甲板でハッチを開けてエレベータを利用しているところ. 下は第二甲板.
下に二つあるのが トライトンブイ係留ロープ・ケーブル用リール. 向うの青いフレームはCTD/採水器を吊り下げるもの.

YANAGIMOTO Daigo
Last modified: Tue Mar 21 19:29:06 JST 2000