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Ubuntu 18.04 マシンへのログインに時間がかかることに対する対処


問題
  Ubuntu 16.04 のころから ssh でログインするのに異様に時間がかかるようになった.
  ログインするたびに /var/log/auth.log には
  pam_systemd(sshd:session): Failed to create session: Connection timed out
  とのエラーが出ており PAM に問題があるようだったため,
  sshd が PAM を使わないよう設定していた.
  なお, このタイムアウトは 25秒 に設定されている.
  しかし, パスワード認証に PAM を使うシステムは sshd だけでなく,
  デスクトップの lightdm なども該当するため根本的解決が必要になった.

原因
  ログインに時間がかかるマシンは NIS のクライアントでもあった.
  sshd の起動時, /var/log/syslog には
  systemd-logind do_ypcall: clnt_call: RPC: Unable to send; errno = Operation not permitted  
  とのエラーが出ていた.
  PAM が呼ぶ system-logind が NIS サーバにアクセスできていないようである.
  ypcat などで passwd データなどは引けているので, この原因は不明である.

対処
  /lib/systemd/system/systemd-logind.service
  にて
  IPAddressDeny=any  
  を
  #IPAddressDeny=any  
  とコメントアウトし
  sudo systemctl daemon-reload
  で systemd をリロード.
  これで ssh, lightdm 等のログイン問題は解決した.


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